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AfterImage|見慣れた日常に、別の見方を。

決裁を待つロケット

飛び立てるロケットと、まだ動かない決裁。人とAIの行き先を、ひとつの印がつなぎ止める。 作品内の言葉・署名を含む原作全体。
コラージュS-T01-V07

飛び立つ勢いのあるロケットを、巨大な判子につながる縄が引き留めています。人とAIの準備が整っても、判断の仕組みが動かなければ先へ進めない。実行する力と、実行を任せる条件のずれを重ねて見る作品です。

作品について

紙を貼り合わせたようなロケットが、斜め上へと機首を向けています。窓には人とロボットが並び、後方にはやわらかな色の噴射が広がる。けれど機体をたどると、一本の縄が巨大な判子へとつながっています。飛び立つ勢いと、引き留める重さが、同じ画面に置かれています。

その傍らでは、一人の人物が書類を読んでいます。積まれた紙や付箋、棚のファイルは、仕事を確かめてきた時間を思わせます。決裁は、責任の所在を明らかにし、見落としから人を守るためにも必要です。この場面は、確認する人を単純な邪魔者として眺めるだけでは収まりません。

画像に添えられた「発射準備は完了。決裁は周回中。」という言葉には、二つの時間のずれがにじみます。現場では準備が整っていても、判断を受け渡す仕組みの中では、まだ次に進めない。何度も確認することと、判断に必要なものがそろうことは、必ずしも同じではないのでしょう。

人とAIが一緒に乗るロケットも、速さだけの象徴とは限りません。調べる、案を比べる、試作品をつくる。できることが増えるほど、誰がどこまで決められるのかという境界も、具体的にする必要が出てきます。新しい道具を加えるだけでは、縄の結び目まで自然にほどけるわけではありません。

ちぎれた紙の縁や、緑と朱色の穏やかな重なりは、大きな判子の重さをどこか可笑しく見せています。その親しみやすさがあるからこそ、遠い組織の話として片づけず、自分の机にもある場面として近づける。飛びたい気持ちも、確かめたい気持ちも、どちらも仕事の内側にあります。

すべての確認をなくすのではなく、いま必要な判断と、任せてよい判断を分けてみる。小さく試せる範囲を決めることも、その一つです。ロケットを見送れる状態をつくるには、準備する側と確かめる側が、同じ出発の条件を持つところから始められそうです。

その確認は、何を待っている?

始められるのに、止まっている仕事はありますか。確かめることと、任せられることを分けてみる。

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