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AfterImage|見慣れた日常に、別の見方を。

満点のメーター

磨き上げたメーターは、どれも満点。人とAIは、その横で行き先の地図を広げる。 作品内の言葉・署名を含む原作全体。
ミニマル線画S-T05-V08

丁寧に磨かれた計器盤のかたわらで、人とAIが地図を広げています。数値の達成と、向かいたい場所の間にある距離。測る視線と、行き先を考える視線を並べて読む作品です。

作品について

いくつものメーターを載せた、大きな計器盤があります。その下にあるのは、床に据え置かれた自転車のような装置です。一人が布で盤面を磨き、隣の人物はそれを見上げています。周囲に描かれた光の印まで含めて、数字を示す装置は、丁寧に整えられているように見えます。

ペダルを踏めば、体は動き、力も使うでしょう。それでも、据え置かれた装置そのものは別の場所へ進みません。画像の「メーターは満点。行き先は未定。」という言葉は、この違いを際立たせます。よい数値を出すことと、望んだ場所に近づくことは、重なる場合もあれば、離れてしまう場合もあります。

右側では、人とロボットが地図を広げています。奥には起伏があり、道は遠くの建物へ向かって延びています。計器盤の前に立つ二人と、地図を前に行き先を考える二者。この二つは、どちらかを捨てるための対立というより、仕事に必要な二種類の視線としても読むことができます。

数値は、変化を共有し、判断を助ける大切な手がかりです。ただ、測りやすいものを磨き続けるうちに、その数字で何を良くしたかったのかが遠のくこともあります。処理の件数が増えた先で、困っていた人の時間はどう変わるのか。そうした現場の手触りは、目盛りだけには収まりません。

AIが大量の情報を整理し、比較を助ける場面でも、何を良い変化とするかは自動的には決まりません。この地図を、誰かから渡された正解ではなく、人とAIが一緒に検討する途中のものと見るなら、成果を確かめる仕事は、目標を設定した後にも続いていくことになります。

色を絞った線画は、光る計器と、余白の広い風景を並べて見せています。達成した数値を大切にしながら、その外で起きている変化にも目を向ける。装置を磨く手と、地図を広げる手が同じ目的を持てたとき、仕事の進み具合を確かめる基準にも、別の輪郭が生まれそうです。

その数字は、どこへ向かっている?

達成した数値の先で、顧客や現場にどんな変化が生まれたでしょう。測るものを、一つ問い直すとしたら。

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