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AfterImage|見慣れた日常に、別の見方を。

部署の万里の壁

隣の部署へ、長い遠回り。人とAIは、その壁に新しい入口を描き始める。 作品内の言葉・署名を含む原作全体。
レトロ広告S-T07-V06

隣り合う部署の間で、荷物を運ぶ人々が長い道をたどります。手前では、人とAIが壁に新しい入口の輪郭を描いています。分担を保ちながら仕事の接点をつくり直す可能性を、近さと遠回りの対比から考える作品です。

作品について

隣り合う仕事場の間に、赤茶色の大きな壁が立っています。机に向かう人の姿は近くに見えるのに、箱や書類を抱えた人々は、奥へ奥へと曲がる道を進んでいます。距離の短さと、たどる経路の長さ。その食い違いが、画面の中心に据えられています。

部署を分けることには意味があります。異なる専門性を育て、守るべき情報や判断の範囲を明確にする。壁を単なる悪者にしてしまうと、その内側で積み重ねてきた仕事まで見失います。この作品で気になるのは、分かれていることより、分かれた間のつながり方です。

矢印に沿って進む人々は、道を外れていません。決められた手順を守り、それぞれの荷物を運んでいます。それでも、届けるための移動に多くの力が使われているように見える。個人の頑張りでは埋めきれない、経路そのものの負担を重ねて読むことができます。

手前では、人とロボットが壁に白い輪郭を描いています。まだ壁が取り払われたわけでも、向こう側へ通じたわけでもありません。その未完成さが大切に見えます。まず必要な接点を思い描き、いまの仕事の流れに、別の通し方を提案しようとしている場面です。

AIを加えれば、部署の事情が自動的に通じ合うわけではありません。用語の違いをほどき、依頼の背景や必要な情報を整理することは、その接点を考える助けになり得ます。ただし、何を共有し、誰が判断するかは、両側で仕事をする人たちと確かめる必要があります。

懐かしい広告のような色づかいは、重そうな壁の風景を軽やかに見せています。その軽さの中に、毎日繰り返す遠回りの重みが浮かびます。大きな組織図を描き直す前に、一つの依頼が相手へ届くまでをたどる。白い輪郭は、その小さな見直しの始まりにも見えます。

いちばん近い、遠回りはどこ?

同じ目的に向かっているのに、部署の間で止まる仕事。ひとつの壁に入口をつくるなら、どこから始めますか。

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